突然のKEYの失踪という衝撃的な展開を見せた第25話。
香と小雪とマミちゃんは、倫子にKEYを探し出すよう仕向けます。
KEYの初恋相手だった年上の女医は、なんと倫子に瓜二つだったのです。
みんなが内心わかっていました。
「KEYは倫子に好意があった。」
2016年11月25日に発売されるKISS 2017年1月号に掲載の第26話も目が離せない展開です!
第4出動の真の意味
そもそも、この『東京タラレバ娘』で使われる「第◯出動」という言葉は、消防用語でした。
第1出動は火災などが発生した時の基本出動。
第2出動は消防隊増強の要請があった時の出動。
第3出動はさらに被害が拡大し、さらなる増員を必要とする場合の出動。
第4出動はそれ以上の被害の場合の出動で、この100年でたった2回、品川勝島倉庫爆発火災とホテルニュージャパン火災でしか発動されていないものです。
香と小雪は、今日こそ第4出動だと倫子に詰め寄ります。
そんな時、偶然倫子の携帯に電話が。
電話の主は、倫子がKEYに無理やりやらされた北伊豆のローカルCMの撮影スタッフの山田さん。
山田さんからの電話の内容は、「KEYくんが北伊豆で酔いつぶれて寝ている」というものでした。
それを聞きつけた香と小雪とマミちゃんは、すぐさま北伊豆に迎えに行くよう倫子を連行します。
安定か刺激か
倫子はその日、同棲を始めたばかりの早坂さんと鍋をする約束をしていました。
北伊豆に行けば、早坂さんとの鍋に間に合うように帰ってこれるかわかりません。
倫子は頑なに「夜には東京に帰るから!」と抵抗するのですが、香と小雪とマミちゃんに例のビデオを見せられます。
そのビデオには、倫子と瓜二つな女性、KEYの主治医の女性が写っていました。
3人は倫子に、「KEYはあなたを初恋の人に重ねていた。」ということを伝えます。
その女性がなくなったのは33歳の時。
今の倫子とほぼ同じ年齢です。
倫子はこれまでのKEYのセリフを思い出します。
一体なんのために歳とってるんだ
もうアンタもいい歳なんだから
もう女の子じゃないんだよ?おたくら
KEYはただ意地悪をしていたわけじゃなかったのです。
自分の愛した女性とそっくりで、同じ歳の女性が、女同士つるんで酒ばかり飲んでいるのをみて、本当に腹を立てていたのです。
一方、KEYは北伊豆の山田さんたちに介抱されて、目を覚まします。
山田さんはKEYに「倫子先生が迎えにくるよ〜」と伝えます。
女友達は放火魔
車の中は大変です。
香や小雪は、倫子にKEYとの関係をはっきりさせるようアドバイスします。
マミちゃんの見立てでは、「KEYは倫子のことが好き」とのこと。
もしKEYが倫子のことを好きだっ「タラ」
そしたら早坂さんと別れ「レバ」
倫子は心の底から叫びます。
それ言っちゃダメええぇぇぇ
その言葉が倫子の気持ちを全て表していました。
そこへ久々のタラとレバの登場です。
倫子は、自分はようやく安心できる人をみつけて幸せになれるんだと言い張ります。
しかし、「じゃあなんでこの車に乗ったんタラ?」とタラに聞かれて、
「3人に無理やり乗せられた」と答えます。
タラは「また女の友達のせいにするタラか」と。
続けて、倫子が本当は「あの夜」のことを忘れられないことを指摘します。
倫子とKEYが初めて結ばれた日のことです。
若いイケメンとの夜を、反芻してこれまで過ごしている「反芻女」とタラレバに罵られます。
そこへ早坂さんから電話が。早坂さんは、今日は鶏肉じゃなくて、黒毛和牛のすき焼きにしようと提案します。
安心はそこにあります。
倫子は車を降ろしてくれと頼み込みますが、3人がそれを許しません。
倫子は気づくのです。
自分はKEYから新しい男へ逃げた。しかし女友達というのは、その逃げを許してくれない。
女友達は、自分以外には真実の愛を追求させたがる。
第4出動などといって、消防士ぶって、女友達は本当は「放火魔」なんだ。
そうこうしているうちに、車は北伊豆へ到着。
倫子たちは、KEYの元にたどり着いたのです・・・。
タラ子的感想!
いやいやいや!今回もまた心にずっしりくる心理描写でした。
女は放火魔。言い得て妙とはこのことですなぁ・・・。
この本質って、やっぱり「真実の愛は幸せになれない」ということだと思うんですよね。
香と小雪と倫子。仲良し3人だけど、やっぱり抜け駆けに対しては敏感。
だって、年齢とか社会的地位とか関係性を考えたら、倫子はどう考えたって早坂さんと結ばれるのが、現実的に幸せになる最短ルートじゃないですか。
たぶん、香とか小雪ぐらいになれば、そんなこと百も承知。
他人の不幸は、蜜の味、他人の幸福は毒の味なんだよね。やっぱり女って。
たぶん、運命的なものもあって、KEYと倫子が恋におちたら、それはそれは燃え上がるような恋愛になると思う。
でも、その先の未来が見える恋ではないですよね。
KEYだって、先生に姿を重ねているだけで、KEYの中で先生は33歳で止まっている。
仮に先生が生きていて、KEYと普通の恋愛をしたとしても、年の差もあるし、そうは長続きしなかったはずです。
その続きを倫子でカバーすることなんて、できないですよね。
って、こんなことは誰だってわかってるんですよ。
なんていうか、タラ子が倫子のお母さんだったら、絶対北伊豆には行かせず、早坂さんとの安定した生活を送らせるけど、友達だったら、結局怖いもの見たさの無責任で、KEYとの関係を整理させるようもってくんだろうなぁ・・・。それが女だよね・・・。
とはいえ、KEY的にも「結局こいつら3人で来やがった・・・」という思いはあるはずなので、次回もまた見逃せませんね!
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